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シュガーマン 奇跡に愛された男

今日の朝もホント寒かったですね。

 

そうそう、前回のブログに書いた2日続けての間違い電話。
その後は電話もなく、本当に間違い電話だったようですヨ。

あんまり人を疑うのもよくないですな。

 

というわけで、最近観た映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」。

 

映画館で観ようと思いつつ、タイミングが合わずに公開が終わってしまった音楽ドキュメンタリーの映画で、先日ようやくレンタルにて観られました。

 

音楽ドキュメンタリーといえば、印象に残っているのが数年前に公開されたヘビィメタルバンド「アンヴィル」題材の「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」。

 

少々哀しくとっても面白いドキュメンタリーで、日本でのライブシーンを観て泣きましたヨ。
「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」というタイトルのように、非常に直球な内容のドキュメンタリーだったけれど、今回観た「シュガーマン」は「アンヴィル」にくらべて事情がちょこっと複雑。

 

というのも、このドキュメンタリーの主役であるロドリゲスさんが生きているのか死んでいるのか分らない状態で、ロドリゲスさんを探すところから映画が始まるのですよ。

 

そのロドリゲスさんは、ミュージシャンとして70年代のアメリカでデビューしたものの、全くアルバムが売れずに終わってしまった人物です。

 

ここまでは普通にあり得るお話だけれど、ここからが嘘のようなお話。
なぜかアルバム音源が南アフリカに渡り、まさかの大ヒット!

 

当時、アパルトヘイト(人種隔離政策)真っ只中の南アフリカで、ロドリゲスの曲は革命のシンボルとなってしまうのですよ(なんでも、ローリング・ストーンズやボブ・ディランを超えるほどスーパースターだそうです)。

 

ロドリゲスさん自身、そのような話を全く知らないまま、南アフリカ内ではライブ中に拳銃自殺したとか、薬の飲み過ぎオーバードースで死んだとか、噂話だけが独り歩きする伝説の人物となっていたりもします。

 

南アフリカにて、正規、非正規を含めてロドリゲスさんのアルバムは50万枚くらい売れたとのお話もあるので、さすがに印税の入った時点で気が付くだろう…と思うけれど、どうやら本人には印税が全く支払われていないようです。

 

映画の途中、印税の話をレコード会社の社長さんに聞くシーンがあるのですが、社長さんが非常に恐い…。

 

ロドリゲスさんとの契約がどのようなものだったのか分らないけれど、社長さんが逆ギレ+恫喝している(ようにも見える)時のお顔、ホントに凄いんですもの(この映画、社長さんがご自身の出演しているシーンを観たら頭を抱えちゃうんじゃないかな)。

 

とにかく、本来、ロドリゲスさんに支払われるべき印税を懐に入れてしまった人物がどこかにいるのでしょうね。
そうそう、この映画ではサントラとしてロドリゲスさんの音楽が沢山使用されています。

それらを聴いてみると、ヴォーカルも良いしメロディもポップ聴きやすく、アレンジも悪くはないといった印象。
なぜ、アメリカで全く売れなかったのか不思議に思いました。

 

映画で語られたりするロドリゲスさんの人物像は聡明で謙虚、地に足のついた方といった印象ですね(ロドリゲスさんの娘さんたちもホント素敵だった!)。

 

ロドリゲスさんを見つけることが出来たのか結末は書かないけれど、家庭用ビデオで撮られた映像のシーンにドキドキしましたヨ。