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対音楽 / 中村一義

少し前の発売された、中村一義のアルバム「対音楽」を聴きました。

 

ソロ名義としては約10年ぶりのアルバムで、今回は、ベートーベンの交響曲第1番から第9番までのフレーズを曲順に織り込まれているという、コンセプトアルバムとなっています。

 

アルバムバージョンとしてクレジットされている「ウソを暴け!」、「運命」、「流れるものに」のシングルバージョンとの大きな違いは、イントロとアウトロに、もしくはそのどちらかに音が足されているところですかね。

 

普段の中村一義ならば、その部分をインタールード的な、短い別の曲としてクレジットするところ、今回はベートーベンの1番から第9番という縛りがあったため、その部分を含め1曲にしたという感じでしょうか。

 

あと、弾き語り曲として発表されていた「愛すべき天使たちへ」は、音を足された豪華バージョンとなっていますね。

 

シングルで発表した曲以外の収録曲の中では、美しいメロディ爆発の「銀河鉄道より」や第九のフレーズを大胆に配置した「歓喜のうた」も好きですが、個人的に一番は「黒男」。

この曲の元ネタは、BECKの「Modern Guilt」ですかね。

 

シングル曲を含めるなら、やっぱり「ウソを暴け!」が断然好き。

 

「ウソを暴け!」のような、初期中村一義の得意としていたビートルズ的な楽曲をこれからも作ってほしいな。
アルバム全体としては、100s名義の前作「世界のフラワーロード」に比べ、何度もリピート出来る、とても聴きやすいポップなアルバムになっていますね。

 

「運命」はアルバムの中の1曲として聴いたほうが、不思議ともっとよく感じるなぁ。

 

あと、初回版として、中村一義自身がアルバム全曲を解説するDVDが付いていました。

 

自身の曲を解説しちゃうのもどうなんだ…?と思いつつ、観てみると、ほとんどベートーベンについて語っているという内容だった!

 

ベートーベンについて全く知りませんでしたが(少し前に読んだ「ルードウィヒ・B」」の知識のみ)、確かに魅力的なエピソードが満載ですね。

 

細かなエピソードでは、音楽家で最初にメトロノームを使用したのがベートーベンなんですって。
今度、ベートーベンについて書かれた本を読んでみよう。

 

そうそう、武道館でライブをやるんですってね。

 

10年前の武道館ライブに行きましたが、その後の100s名義のライブを含め、一番良かったな。
ただ、年末ということで、まだ全く予定が分からないのが辛い…。

 

でも、チケット買っちゃうぜ。
100s名義の前作「世界のフラワーロード」の時はライブをやらなかったので、是非とも「世界の私から」と「最後の信号」を生で聴きたいな。ん?100sの楽曲ってやるのかな…?